ある阿呆の一生

60代で闘病中。ギターに文学、仕事に酒、自分の阿呆みたいな人生を振り返りたいと思います。「病床六尺、これが我世界である。しかもこの六尺の病床が余には広過ぎるのである。」正岡子規

乗り物回顧録#1 CB400SF

1996年頃に中型免許をとった。まだ脱サラ前の忙しい時代なのに、職場の仲間と意気投合して休日に教習所に通い競争するように免許をとった。そして速攻でバイクを買った。きっかけがなんだったのか覚えてない。車すら1985年ごろにハチロクレビン買って数年乗ったきりで離れていたのになんでバイクが盛り上がったんだろ?ブームだった?笑

まあそれはいいとして一人はカワサキZZR400を買った。もう一人はCB400SFバージョンSを買った。そしておれは、教習車でさんざん乗ったCB400SFを買った。色は赤と決めていた。

こいつにはマジではまった。

土日は朝4時に起きて、5時に出立し箱根をツーリングして昼前に帰宅するというパターン、これだと渋滞に巻き込まれないのでラクなのだ。八王子のワインディングも行ったし、水戸その他関東のあちこちにソロ、あるいは友人と出かけた。ホンダのライディングスクールにも行って、あれでものすごく乗り方が上達したのを覚えてる。教習所でなんで教えないの?と思うようなレベルだ。

 

そして北海道を一週間かけてソロで横断した。羽田から千歳空港までシスティーナ(こいつの名前)を運び、各地で小さな宿をとりながら釧路まで。北海道に高速道路なんているの?と思うくらい快適でワインディングが楽しかったし景色も美しかった。季節は6月だったのでまだ寒かったし、雨の日もあったから結構タフだったけどいい思い出だ。何よりバイク乗りにみな優しかった。すれ違うときの片手のサイン(今もあるんだろうか)、道に迷ったときは大型にのったお姉さんが詳しく教えてくれた。当時はスマホもナビも無かったから地図だけが頼りだったね。一見怖そうなトラックの運ちゃんのたまり場におそるおそる入ったら「かっこええ、バイクだね!」「気を付けていけよ」と励ましの言葉を頂いた。優しい!

八王子のワインディングでレーサーレプリカブイブイ言わす軍団に出くわしたときも、遅いおれをばかにするような素振りはいっさいなく、お先にと挨拶して抜き去っていったな。みなマナーが良かったのは運が良かったせいか?今は知らない。

とにかくいい思い出だ。

このあと、腰を痛めていったんバイクを降り、またゼルビスやスカブーなどでプチ復活するけど、本格的にバイクを楽しんだのはシスティーナとともに過ごした5年ほどだったと思う。

今はどうなんだろ?バイク売れてんのかな?おれも大型とってBMWボクサーツインとかに乗りたかったんだけど、体を壊して夢破れちゃったが、最近はあまりバイカーみかけないような。。